ローヤルゼリーは、いくつかの固有の栄養成分をもっており、その中でも代表的なのが「デセン酸」です。
人工のものを除いては、ローヤルゼリー以外からは見つかっていないことから、「ローヤルゼリー酸」とも呼ばれています。
ローヤルゼリーに含まれる他のさまざまな栄養素に比べても、デセン酸はごく微量しか含まれないため、大変貴重な成分であるといわれています。
デセン酸は、リノール酸やオレイン酸などが属する、「脂肪酸」の一種です。
女王蜂だけがもつフェロモンのような物質によく例えられており、このデセン酸こそが、ローヤルゼリーたらしめる成分なのです。
一口にローヤルゼリーといっても、生の状態のままのものや、カプセル、錠剤、ドリンクなど、さまざまな形に加工されているものが売られています。
生の他には乾燥や調整といったタイプがありますが、どのタイプも品質の良し悪しを決めるのは、デセン酸の含有量です。
当然、デセン酸が多く含まれていればいるほど品質が良いのですから、ローヤルゼリーの価格も高い傾向にあります。
デセン酸については、まだ完全に解明されているとは言えないものの、現段階でも多くの効果があることが分かっています。
・自律神経を整える
・インスリンのような作用を持ち、血糖値を改善する
・コレステロール値を下げる
・免疫力アップ
・生活習慣病を予防する
・女性ホルモンに似たはたらきをする(更年期障害などの改善)
・細菌を殺菌する
・抗酸化作用をもつ
・皮脂の分泌量を調整し、肌の調子を整える
現代人に多い糖尿病、動脈硬化、最近ではがんなどの予防にも効果があるとされ、研究が進められています。
このようなデセン酸の効果によって、ローヤルゼリーが「万能薬」という呼ばれ方をすることも頷けます。
中でも、抗酸化作用や自律神経を整える作用、女性ホルモンに似たはたらきをする効果は特に注目されており、病気の予防にも美容にも役立つとして、取り上げられる機会が増えています。
女王蜂は、一日に多い日で2000個もの産卵に耐えなければならないのですから、働き蜂と比較にならないほどの栄養を必要とします。
デセン酸を含む栄養豊富なローヤルゼリーを食べて育つことで、はちみつや花粉を食べて育った他の働き蜂の30~40倍も長く生きられ、また身体の大きさや能力も別格になるといいます。
このことからも、ローヤルゼリーやデセン酸にどれほどの栄養効果があるかが分かりますね。