ローヤルゼリーには種類があり、その中の一つに乾燥ローヤルゼリーがあります。
もちろん自然界には存在しないものですが、生ローヤルゼリーとはどんな点が違うのでしょうか?今回は乾燥ローヤルゼリーについて、みていきましょう。
1-1.乾燥ローヤルゼリーってどんなもの?
乾燥ローヤルゼリーとは、生ローヤルゼリーの水分を90%ほどなくし、乾燥させて粉末状にしたものです。
原料としては粉末ですが、製品として販売されるときは飲みやすいように錠剤やカプセルに詰めて加工しています。
そのため、生に比べると非常にコンパクトになっていますが、成分の含有量は乾燥ローヤルゼリー1gで生ローヤルゼリー3gに相当します。
ローヤルゼリーは熱に弱く、乾燥の際に熱風処理をすると品質に影響を与える可能性があります。
メーカーによって違いはあると思いますが、現在では熱処理を行わない「真空凍結乾燥」が主流になっているようです。
この乾燥方法だと生ローヤルゼリーを凍結させたあと、真空状態で水分を飛ばすため、工程で一切熱処理を加えません。
そのおかげで、鮮度も安定したまま保つことができています。
また、酸化を抑えて微生物の繁殖も防げるため、腐敗しにくいというのも特徴です。
そのため、生に比べて長期間の保存ができます。
保存方法にもよりますが、直射日光や高温・高湿な場所を避ければ数か月は日持ちします。
生と違い、それほど気を遣うことなく持ち歩けるため、外出先でも品質劣化の心配なく服用が可能です。
乾燥ローヤルゼリーは、生に比べて成分が数倍に凝縮されています。
ということは、栄養価も単純に同じだけ凝縮されているのでしょうか?多くの乾燥ローヤルゼリーは熱処理を行わないため、栄養価は安定して保たれています。
それでも生ローヤルゼリーの栄養価を100%保つことは難しく、ごくわずかですが失われている可能性があるのです。
2-1.栄養価は変質していない?
ローヤルゼリーは健康食品の中でも高級品として扱われるだけあって、非常に栄養価が豊富です。
タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素に加え、他の食品にはない特有成分も含まれています。
このうちタンパク質は温度変化に弱い性質のため、熱処理を加えると変質してしまいます。
この熱による変質を防ぐために、乾燥ローヤルゼリーは真空凍結乾燥を行っているのですが、実はタンパク質は冷凍でも変質してしまいます。
家庭で肉などを冷凍すると、若干の変質が起こります。
これは低い冷凍温度で水分が徐々に凍るため、タンパク質の変性が進んでしまう現象です。
これと同じように、乾燥ローヤルゼリーもごく一部のアミノ酸は変質を起こしてしまうようです。
とはいえ、真空凍結乾燥は急速に凍結して一気に水分を飛ばしてしまうため、その変質は最小限にとどめ、全体の性質は安定しているようです。
そのため、栄養価を大きく喪失する心配はほぼないといえるでしょう。
また、ローヤルゼリーの特有成分デセン酸は、加工方法による影響を受けないとされています。
2-2.初めて取り入れるなら乾燥ローヤルゼリーがお勧め
ローヤルゼリーは強い酸味が特徴のため、そのまま口にするのは苦手という方が少なくありません。
乾燥ローヤルゼリーの場合は、粉末をカプセルなどに入れているため、味を気にすることなく服用できます。
また、生に比べ品質の低下も少ないので、長期間の保存ができます。
ですが、できれば毎日の服用をお勧めします。
ローヤルゼリーには食事だけでは不足しやすいビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
毎日バランスのよい栄養素を摂取してこそ、美と健康が維持されるものです。
継続的に取り入れ、毎日の習慣にしていきましょう。