現在では、健康食品の王様の地位を確立したローヤルゼリー。
その健康や美容における効果が知られ、普及し始めたのはいつごろなのでしょうか?
日本でのローヤルゼリーの歩みを見ていきましょう。
初めてその名が日本の人々の目に触れたのは、1959年のことでした。
週刊誌の記事で、「不老長寿の新薬現る」と大々的に報道されたことをきっかけに、一気に注目を集めました。
研究が進んだ今となっては、不老長寿とまでは言いすぎと感じるかもしれませんが、昔はそれだけ効果が期待されていたのでしょう。
報道された翌年の1960年、日本でのローヤルゼリーの計画生産が始まりました。
しかし、それよりももっと前の1889年には「王家の舐物」という表現でその存在が認知されていたり、1956年には、静岡県清水市で日本初のローヤルゼリーの生産が開始されており、現在行われている製造方法の礎となったという説があります。
大量生産が行われるようになると、徐々に市場に流通しはじめ、1960年代には人々の手元に届くようになりました。
1970~1980年代には、健康ブームやサプリメントブームが巻き起こり、その流行に乗ってローヤルゼリーの効果が世に知れ渡ると、一気に需要が高まっていったのです。
それとともに多くの大学や研究機関が、ローヤルゼリーの成分や効果の研究に多くの時間を費やすようになりました。
現在もその勢いを落とすことのないまま、ローヤルゼリーは今や、サプリメントなどの健康食品はもちろん、化粧品など多くの商品に配合されるようになりました。
多くの健康食品の頂点に君臨していると言っても過言ではないでしょう。
日本でのローヤルゼリーの歴史は浅く、まだ70年に満たないほどです。
しかし、海外では、約2400年も前の哲学者であるアリストテレスがその存在に著書で触れていたり、200年前には、博物学者が研究の末にローヤルゼリーと名付けるという出来事がありました。
また、ローマ法皇の命を救ったとして注目されたのは1954年ですから、ローヤルゼリーは海外では、日本よりもずっと前から関わりがありました。
歴史は浅く、他国より生産量も少ないものの、依然日本でのローヤルゼリーの消費量は世界でも指折りです。
いつまでも健康で長生きな長寿大国を目指すためにも、ローヤルゼリーは私たち日本人に欠かせない健康食品なのかもしれません。