ローヤルゼリーと一口にいっても、実は成分や製造環境によって品質に違いがあらわれます。
一定の品質が保たれたローヤルゼリーには「公正マーク」が表示されています。
今までマークの存在を気にしたことがない方もいると思いますが、安心して使用するために公正マークにはどんな意味が込められているのか、みていきましょう。
1-1.公正マークの意味
公正マークとは、ローヤルゼリーに関するルールが正しく守られていることをあらわす証明の意味を持っています。
表示されている内容と、商品の中身に間違いがないことを一般の消費者に対して宣言することで、誰もが安心して購入できる信頼の証だといえます。
1-2.審査機関
ローヤルゼリーに関するルールは「全国ローヤルゼリー公正取引協議会」という団体によって定められています。
国が定めた機関ではありませんが、消費者庁と公正取引委員会の指導のもとで運営されている、ローヤルゼリーの適正な管理・販売を促進する団体です。
現在は全国に約300社があり、ローヤルゼリー商品を扱う企業の商品を厳しくチェックしています。
定期的な審査を行い、その中には公正マークの審査も含まれます。
1-3審査の内容
全国ローヤルゼリー公正取引協議会は、以下の審査を行っています。
1-3-1 品質規格
品質チェックは、生ローヤルゼリー・乾燥ローヤルゼリー・調整ローヤルゼリー別に行われています。
品質基準、表示成分に間違いはないか、安全面、衛生面について細かく審査します。
1-3-2 製造施設
製造工程、加工施設・設備、製造に関わる人の衛生面など、製造や加工に関する環境についても厳しく審査を行います。
1-3-3 表示規格
必要な表示や、消費者にわかりやすい表示がされているか厳しくチェックを行います。
また、パッケージの成分に偽りはないか、誇大表示・包装はないかも審査しています。
1-4.違反があった場合
不当表示などの違反があった場合は、事業所に対して文書による警告を行います。
従わなかった場合は、違約金として50万円の支払い命令を科す場合もあります。
ですが協議会の本来の目的は、違反の摘発ではなく、違反を未然に防ぐことです。
そのため仮に違反があっても、ただ罰するだけではなく今後のより良い環境作りのため、指導を行うことに重点をおいています。
ローヤルゼリーの品質は、安全な環境はもちろん成分の違いによっても左右されます。
一般の消費者は、購入した商品がどんな環境で製造されているか、成分に間違いはないかを通常は知ることができません。
あらかじめ公正マークが表示されていれば厳しい審査をクリアした証明になるので、信頼して購入できるでしょう。
また、公正マークの有効期限は一年ごとに更新が必要なことも、公正マークの信頼を高める一つの理由になっています。
2-1.デセン酸の含有量も審査基準に含まれる
全国ローヤルゼリー公正取引協議会は、デセン酸の含有量についても厳しくチェックをしています。
デセン酸はローヤルゼリーの品質に関わる重要な成分のため、含まれる量が少ないと期待している効果を得られないことも考えられます。
その後のトラブルを防ぐためにも、協議会によって厳しいチェックが行われているのです。
生・乾燥・調整ローヤルゼリーそれぞれ含有量の基準は異なります。
それでも、たとえ最低量であっても公正マークが表示されていれば基準はクリアされているので、安心して購入できます。
ただ、商品によっては含有量に差があるのも事実です。
ローヤルゼリーを選ぶ際は、デセン酸の含有量も基準の一つにするのもよいでしょう。
2-2.公正マークの偽物に注意
正式な公正マークは一種類しか存在していません。
『社団法人 全国ローヤルゼリー公正取引協議会』の認定を受けて表示されたものだけが、正式な公正マークと呼ぶことができます。
「公正」と書かれた黄色い円を、さらに赤い円で囲んだマークが正規の公正マークです。
類似したマークに気をつけて、正規の公正マークが表示されたローヤルゼリーを選びましょう。