ローヤルゼリーは、多くの化粧品やサプリメントに配合され、肌の調子を整えることで知られています。
肌を若々しく保つ上で最も重要視されるのは水分量ですが、ローヤルゼリーには、肌の水分量をアップさせる効果があることが、いくつもの実験で証明されているのです。
ローヤルゼリーは肌の角層にはたらきかけ、水分量を改善して乾燥から肌を守ることができますが、まずはそのメカニズムについて具体的に解説します。
1-1.角層とは?
角層は、肌のバリアを担っている層のことで、肌の内側に蓄えられた水分が逃げないようにしたり、外側から受けた刺激から肌を守るなどしています。
この角層は、水分量が高いときには柔軟で丈夫になる一方、水分量が低下しているときは硬く壊れやすくなる性質があります。
そのことから、バリア機能をキープするためには、水分量がいかに大切かということがわかります。
1-2.皮膚細胞を用いた実験
なぜ、ローヤルゼリーが肌の水分量をアップさせるのかという問いの答えは、以下のような実験で明らかになりました。
乾燥粉末化したローヤルゼリーを加えた培養液と、加えていない培養液の、二種類で培養したヒトの皮膚細胞を観察したところ、明らかに前者の細胞が増えていることが分かりました。
ローヤルゼリーは、角層に存在する細胞の中の成分を、増やすはたらきがあるのです。
ローヤルゼリーは、健康食品として摂取することでも、配合された化粧品を使うことでも同様の効果を感じることができます。
2-1.摂取して水分量を高める
ローヤルゼリーに含まれるデセン酸などの成分は、肌の水分量を保つ上で欠かせない女性ホルモンのはたらきを擬似的にサポートします。
肌の乾燥を訴える女性を集め、高用量、低用量、全く含まないものを摂取するという3つのグループに分けた実験を4週間の間行いました。
その結果、肌の水分量を測定できる機器では数値の上昇が確認され、また本人の実感としても、しわや乾燥などが改善したという報告があります。
ローヤルゼリーは、長期的に摂取し続けることで、身体の内側から角層の水分量を高められるのです。
2-2.塗布して水分量を高める
ローヤルゼリーを直接摂取することのみならず、ローヤルゼリーを配合している化粧品もまた効果的です。
ローヤルゼリーを含んだ水溶液と、そうでない水溶液を4週間塗布するという実験においても、前者の肌の水分量にのみ変化が見られ、約30%もの増加が認められました。
ローヤルゼリーの成分は、乾燥が気になる季節や年齢によるしわ、たるみなどの悩みを、細胞レベルで改善することがお分かりいただけたでしょうか。
サプリメントとして、また化粧品として、ローヤルゼリーは外側からも内側からも取り入れると、より効果が高いでしょう。