ローヤルゼリーは、自然が作り出す貴重な栄養源です。
ものによっては100gで数万円の値がつけられているものもあり、決して安いとはいえないかもしれません。
ローヤルゼリーはなぜ、そんなにも高値なのでしょうか?
ローヤルゼリーが高価格なのは、いくつかの理由があるのです。
1-1.生産量の少なさ
まずは、ローヤルゼリー自体の生産量が少ないことです。
そもそも、ローヤルゼリーとは、働き蜂が身体の中で生成し、顎にある器官から出す分泌物です。
働き蜂は、将来女王蜂となる幼虫や、成虫の女王蜂に食べさせる餌として、王台と呼ばれる部屋に、この分泌物を満たします。
これを採取し、そのままで販売するか、加工してから販売したものが私たちの手元に届きます。
現在、市場に流通しているローヤルゼリーのほとんどは、養蜂場で管理されています。
当然、自然に作られた蜂の巣にできるローヤルゼリーを待つよりも、養蜂場で作られる方が生産量が多いのではないかと思われるでしょう。
それでも、養蜂場に設置した1つの巣箱に、働き蜂たちが一生懸命ローヤルゼリーを満たそうと働いてできる量は、1回でたったの12gほどです。
これは、大さじスプーンの1杯にも満たない量なのです。
1-2.管理の難しさ
品質管理の難しさもまた、理由の一つです。
生のローヤルゼリーは、鮮度が命です。
生ものですから、しっかりとした保存環境において、徹底した品質管理を行わなければ、すぐに品質を損ねてしまいます。
そのため、加工もしくは流通させるまでに、手間やコストがかかるのです。
1-3.産地
産地によって、高価になるものがあります。
ローヤルゼリーは、産地の風土や、気候などが品質を左右するともいわれています。
現在流通しているものの多くは、中国産か台湾産で、どちらも比較的入手しやすい価格のものが多くみられます。
希少なのは国産、ニュージーランド産、タイ産、オーストラリア産などで、価格が高騰しがちなのが現状です。
ニュージーランドやタイ、オーストラリアは日本に比べ暖かく、ミツバチが活動できる時間が長いのが強みですが、輸送時間が長く、そのため鮮度の低下というリスクが伴うことから、流通量が少ない可能性があります。
ローヤルゼリーと一口に言っても、生のままのもの、乾燥させたもの、他の成分を加えたものなど幾つかの種類があります。
この中で最も価格が高いのは、生のローヤルゼリーで、理由は先ほど挙げたとおりです。
生のローヤルゼリーを乾燥させたものは次に高く、他の成分を加えたものは、ローヤルゼリーの配合量が下がれば下がるほど価格は安いと考えられます。
さまざまな観点から総合的に判断する必要はありますが、ローヤルゼリーが高価なのにはそれなりの理由があることを鑑みると、不自然なほど低価格なものはあまりおすすめできません。
信頼できるメーカーかどうか、どのような製法で加工しているのか、品質管理は万全かなど、ご自身が納得できるまでよくお調べの上で、商品選びを行ってくださいね。