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ローヤルゼリーに含まれるアピシンとは?

ローヤルゼリーに含まれるほとんどの成分は、デセン酸、類パロチンなどの固有成分をはじめ、すでに解明されています。
しかし、ローヤルゼリーを食べた幼虫が24時間あまりの間に、数倍の大きさに成長する要因は何なのか、どの成分がそうさせているのかは、まだはっきりと解明されていません。

1.R物質

研究者たちは、研究を進めていく中で、現在解明されている成分の中には、幼虫の急成長を引き起こす成分はないのではないか、と思い始めました。
そこで、その要因は他にあると考え、ローヤルゼリーの頭文字をとって「R物質」と名付けました。
そして、その正体が何なのかをさらに研究することにしました。

2.R物質の正体

以前は、R物質の正体はデセン酸であるといわれていました。
しかし、ここ最近の研究によって、アピシン(MRJP-1アルチマー)という成分が幼虫の成長にかかわっている可能性が高いということが分かってきたのです。
アピシンは、ローヤルゼリーの全体量に対して10%ほど含まれる固有成分で、糖たんぱく質のひとつです。
細胞分裂を促し、細胞の死滅を防ぐことから、医療に対する活躍が期待されています。
コレステロールを分解してコレステロール値を下げるほか、アンチエイジングや美肌にも効果があるといわれています。

3.幼虫を使った実験

R物質の正体が、アピシンであることを裏付ける実験結果があります。
アピシンの含有量が少ないローヤルゼリーと、アピシンを3倍にしたローヤルゼリーをそれぞれの幼虫に与えたところ、後者の幼虫の方が明らかに大きく成長したというのです。
ちなみに、デセン酸に変えて同様の実験を行っても、2匹の幼虫の成長に変わりはありませんでした。

4.アレルギー物質

アピシンは、ローヤルゼリーの食物アレルギーを引き起こす物質、「アレルゲン」のひとつであるという報告があります。
もうひとつはMRJP-2と呼ばれる物質で、アピシンと同じMRJPに分類されるたんぱく質です。
この二つの成分を酵素分解すると、アレルギー反応が起きにくくなったことから、特定されるに至りました。
体質にもよるため断言できませんが、アレルギー体質の人や、ローヤルゼリーアレルギーを持つ人も、酵素分解ローヤルゼリーならアレルギー反応を起こさない可能性があります。


アピシンについては、まだ研究段階であるため、未解明のこともたくさんあります。
しかし、これまではデセン酸の含有量こそがローヤルゼリーの品質を表す成分であるといわれてきましたが、これからは、デセン酸に加えてアピシンも判断材料のひとつに加わることになる日が来るかもしれません。

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